薄毛になったときの対策を考える
「最近ハリやコシがなくなってきた」、「髪がペタンとするようになってきた」「収まりが悪いのは薄くなってきたから?」「なんとなく顔が寂しい気がする」など、加齢とともに髪という素材も変化してきます。ご存知のように髪は生まれる、伸びる、抜けるというヘアサイクルを繰り返しています。
個人差はありますが、1日に70本から120本の抜け毛があるのは普通です。しかし、それ以上抜けるようになると薄毛に近づいていくことになります。まず、髪の毛が抜ける原因を探る前に、ヘアサイクルは実際にどのような流れになっているのかを確認してみましょう。
加齢に関係なく、髪は成長期、退行期、休止期を繰り返していきます。成長期には毛母細胞が活発に働き、毛髪がどんどん伸びていきます。成長期は5、6年続きます。その後成長をやめると退行期に移行します。次第に毛球が退縮し、頭皮方面に押し上げられます。この段階で抜ける準備を進めていることになります。休止期になると毛球はますます退縮し、2~3ヶ月で自然に抜けていきます。このサイクルを繰り返す中で、具体的に抜け毛の原因はどこにあるのでしょうか。
ひとつは皮脂やアカ、ホコリなどで、毛穴が詰まって毛髪の成長を妨げてしまうと考えられます。フケも同じように毛穴の詰まりをおこします。さらに血行不良なども抜け毛の原因になっています。毛根に十分な栄養が行き渡らずに、正常なヘアサイクルを維持することができなくなります。その結果、本来は成長期にあるはずの毛が休止期に向かい、抜け毛になるのです。
しかし、昨今ヘアサロンでは「洗浄力の強いシャンプーで頭を洗いすぎる」ということにも原因があるのではないかと考えるようになってきています。特に戦後の化学技術の発展により、シャンプーが開発されてから、そもそも抜け毛に悩む人が多くなったと指摘する声もあります。戦前には洗髪は毎日の習慣にはなっていませんでした。いまでも一週間に1回しか頭を洗わないという高齢の方がいますが、そのような方々が一様に髪が薄くなっているわけではありません。
逆に石鹸で洗っていた頃の日本人の髪は、西洋人からみると本当に美しい黒髪とみえたようです。ナチュラル志向でオーガニック製品に人気が集まっているこの頃、石鹸シャンプーが見直されてきています。男性でも女性でもシャンプーを変えたら髪がしっかりしてきたという方もいます。毛髪の自然なサイクルさえ取り戻せば、健康な髪が生えてくるということを考えると、なるべく自然派志向にすることも新しいエイジングケアなのかもしれません。